マイナスイオンたっぷり サンセベリアの育て方

NASAで空気清浄効果が認められたサンセベリアは、マイナスイオンを発生させることでも人気のある観葉植物です。
育ててみたくても、育て方がわからず躊躇している人も多いのではないでしょうか。
丈夫な観葉植物ですから、取り立てて気を遣わなくても、そうそう枯れることはありません。
それでも中には、失敗して枯らしてしまうケースもありますから、失敗の原因と対策を探ってみましょう。

サンセベリアが枯れてしまう原因とは?

前述したようにサンセベリアは、とても丈夫な観葉植物です。
それでも枯れてしまう理由に多いのは、水のやりすぎや、直射日光による葉焼けです。
サンセベリアは乾燥への耐久力が高いので、水やりにはそれほど神経を使う必要はなく、冬の水やりは要りません。
気温の低い冬に水を与えると根腐れするため、11月に入ったら水断ちをするのが通常のやり方です。
元気がないからといって、少しでも水をあげると根腐れして枯れる可能性が高いです。
とにかく全く水はやらない、が鉄則です。
ただし、冬でも常時暖房が効いていて、常に室温が高い場合、話は別になります。
暖かくなったら、土が乾いた時にたっぷりお水をあげてください。
直射日光は苦手ですが、日光は大好きです。
日陰でも育ちますが1日に数時間、カーテン越しの太陽の光が当たる場所に置くのが適しています。

寒さに弱いサンセベリアが冬を越すための対策とは?

丈夫なサンセベリアですが、熱帯がふるさとのため、寒さは苦手です。
寒さに弱いといっても、冬の間は水をやらないでそのまま置いておけば、ほぼ枯れることはありません。
ただし極端に寒い場所に置かれている場合は、防寒する必要が出てくる場合もあります。
プロの花屋さんが行っている方法で、新聞にくるむというやり方があります。
保温力の高い新聞紙に鉢ごとくるんで、温度を保ちます。
2枚の新聞紙でくるめば保温力は高くなりますが、新聞紙の厚みで光が遮られて、ほぼ入らなくなります。
新聞紙一枚なら光は入りますが、保温力は弱くなりますから、一長一短です。
どちらがいいかは難しいところですが、育てる場所の気温や、サンセベリアの状態によって使い分けてください。
鉢から株ごとサンセベリアを抜いてしまって、新聞紙にくるみ、押入れなどの温度が保てる場所で越冬するという方法もあります。
ちょっと乱暴な感じもしますが、冬の間に体力を温存しておくということですね。
頑強なサンセベリアだからできる荒技です。
春になったら、また土を入れた鉢に植え替えます。
気温の高い夏のうちに十分な肥料をあげておくのが、冬を無事に越えるためのコツになります。

葉挿しで一気に増やすことができます

細長く、肉厚な葉を持つサンセベリアならではの増やし方で、葉挿しという面白い方法があります。
一枚の葉を数枚にカットして土に挿すので、一度にたくさん株を増やすことができます。
わざわざ買い足さなくても増やせるのは、嬉しいですね。
葉挿しで増えたものには、独特な虎の尾のような模様がなく、緑一色です。
違った見た目が楽しめるのも面白いですね。
葉をカットしたら、カットした面を乾かして、天地をひっくり返さないようにして、水はけのいい土に挿します。
少し時間はかかりますが、2か月くらい待っていると、かわいいサンセベリアのミニチュアが出てきます。
間違えて折ってしまった葉や、根腐れしてしまった株に残っている元気な葉でも可能です。
株分けでも増やすことができ、この方法だと、独特の模様を残すことができます。

植え替えて大きく育てましょう

土が水を吸わなくなってきたら、植え替えをしましょう。
購入から、だいたい2年くらいが植え替えの目安です。
といっても、寒い時や真夏に植え替えると株に負担がかかりますから、
気候が温暖な5月か6月をオススメします。それを逃してしまったら秋まで待ちます。
大きさの限られている鉢の中では、伸びた根は行き場をなくしてぐちゃぐちゃに絡みあっています。
そのままにしておくと、根が呼吸できなくて枯れてしまいます。
今入っている鉢よりも1号上の鉢に植え替えることで、
息を吹き返し、また大きく成長します。

水不足になるとシワができます。

サンセベリアは水分不足になると、縦にシワができます。
ただし、冬の間は、シワができたからといって慌てて水をあげてはいけません。
そのまま、見守って春になるのを待ってください。
春になって暖かくなったら、たっぷり水をあげればシワも改善していきます。
ただし、常時暖房が効いていて、気温が常に15度以上の場所にあるなら例外です。

サンセベリアは手間のかからない観葉植物です

熱帯生まれのものが多い観葉植物は、概ね寒さに弱いですが、サンセベリアの耐寒性はその中でも弱めです。
冬は室内でも、リビングなどの暖かい場所に置いたほうがいいでしょう。
冬は室内で管理し、水をやらないことだけ守れば、ほぼ枯れることはありません。
休眠期の冬の間は水やりも肥料もお休みなので、
ほぼ半年間ほったらかしでいいという、手のかからない観葉植物です。