モンステラまるわかり 人気の種類や育て方

ハサミで切れ込みを入れたような、面白い葉の形をしたモンステラは、インテリアとしても人気があります。
観葉植物の中では、比較的育て方が簡単で、お祝いにもよく贈られているモンステラをもっとよく知りたいと思っている人も多いでしょう。
よく見かける、深緑のギザギザな大きな葉のモンステラのほかにもいろいろな種類があるようです。
観葉植物として親しまれているモンステラには、まだまだ知られていない秘密や魅力がありそうですね。

人気の観葉植物モンステラの特徴

モンステラの特徴は、ギザギザの切れ込みと、気根と呼ばれる茎から出る根っこです。
フィロデンドロン属サトイモ科のつる性の植物で、野生のものは気根を大木に巻き付けて、大木の幹を覆うように葉が茂っています。
気をつけなければいけないのが、茎の中にあるシュウ酸カルシウムという成分で、
毒性があります。
子供やペットがいる人は、誤食に注意しましょう。
つる性の植物なので、剪定をせずにいると、不規則に伸びてきます。
その姿が子供のお化けのようでもあり、可愛らしくもあります。
ジャングルで育って、のびのびと育つ本来の姿に近い樹形を楽しむのも一興ですね。
暑さには強く、寒さにはちょっとだけ弱い傾向があります。

モンステラの最大の魅力のあの切れ込みの秘密

モンステラといえば、切り絵のような切れ込みがはいっているのが特徴ですね。
でも、この切れ込みは最初から入っているわけではありません。
生まれたばかりの葉は、ハート型っぽくて、でつるつるです。
切れ込みが入るのは、厳しい自然界で雨や風からのダメージを和らげるため、
という説が有力なようです。
小さな苗から育てると、切れ込みが入るまでには、1年以上かかるのが普通です。
最初は真ん中に虫が食ったように穴が空き、やがて徐々に広がって、
モンステラらしいギザギザな形になります。
100円均一の小さな苗から、子供の背丈ほどになるまで上手に育てている人も結構いるようです。
フィーリングの合う鉢が見つからなかったら、小さな苗から自分の好みに育てていくのもいいですね。
切れ込みが入っていく様子を部屋の中で観察できると思うとわくわくしますね。

人気のあるモンステラ

一般的にモンステラとして認識されているのは、デリシオサという種類です。
大きな葉に深い切れ込みが入っているのが特徴で、暗闇で揺れていると何かの生物が動いているように見えそうです。
そのことから名付けられたのか、モンステラという言葉には「怪物」という意味があるそうです。
モンステラといえば、仰いだら風がおきるような大きな葉が特徴ですね。
でも、小さなモンステラをデスクやキッチンの隅において楽しみたいという人も多いと思います。
モンステラにも、ヒメモンステラという小ぶりの卓上サイズのものもあります。
お部屋が狭くて大きな鉢が置けない人や、大きな鉢のお世話は重くて大変という高齢者の方でも、これなら大丈夫です。

珍しいモンステラ

モンステラの仲間には、一見しただけではモンステラとは思えない種類もあります。
ハネカズラという種類には、モンステラ特有の切れ込みがありません。
先の尖った細長い楕円形で、見た目はモンステラとまったく違います。
また、葉の色が違うモンステラもあります。
バリエガタという種類のモンステラで、白と緑が一枚の葉の中でコラボしている珍しいものです。
成長途中は、デリシオサ同様に切込がありません。
なので、若い葉はモンステラというよりもポトスのようにも見えます。
ちょっと変わったモンステラが欲しいという人は、手に入れて育ててみるといいですね。

モンステラの基本の育て方

モンステラの特徴であるギザギザの切れ込みは、ある程度大きくならないと入りません。
百均で買った小さな苗から育てている人は、切れ込みを楽しむためには大きな鉢に植え替える必要があります。
植え替えの時期は、成育期の7月から8月が適しています。
直射日光は苦手で葉焼けの原因になりますので、カーテン越しくらいの陽の光が当たる場所で管理します。
葉焼けを起こしてしまったら復活しませんので、カットして新しい葉が生えるのを待ちましょう。
土の表面が乾いた時が、水遣りのタイミングです。
夏は乾きやすいので毎日必要になることもありますが、土を触って濡れているようならあげなくて大丈夫です。
冬は水遣りの回数を減らし、土が乾いてもすぐにはあげずに、2、3日様子をみてからあげてください。
毎日霧吹きで葉水することで、害虫が寄り付かなくなりますのでおすすめです。
乾燥には強いので、根腐れしないように水のやり過ぎに気を付けてください。

豊富な種類で魅力満載のモンステラ

お店で売られているモンステラは、種類まで表記してあることは少ないようです。
白と緑のモンステラには、ハーフムーンと呼ばれる真ん中で色が真っ二つに分かれているものもあります。
ななかなか手に入らない、魅力的な仲間も多いモンステラは、お家のどの場所に置いても似合う観葉植物です。
寒さにちょっとだけ気をつければ、それほど手間をかけなくても育ち、挿し木や茎伏せという方法で増やすこともできます。